免疫療法の種類と作用機序について

免疫療法の種類と作用機序とは?

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免疫療法はいくつかの種類がありますが、主なものでは「樹状細胞ワクチン療法」、「活性化自己リンパ球療法」、「NK細胞療法」、「ガンマ・デルタT細胞療法」、「アルファ・ベータT細胞療法」などがあります。以下、それぞれの作用機序についてお話したいと思います。

樹状細胞ワクチン療法


患者の血液を採取し、がん細胞を直接攻撃するTリンパ球を取り出して培養します。培養したTリンパ球に、手術などで取り出したライセート(がん細胞を溶かしたもの)をもぐりこませます。

そうすることによって、Tリンパ球にどのがん細胞を攻撃すればよいのか教えることができるのです。こうして、がん細胞への攻撃力を強化したTリンパ球(樹状細胞)を点滴などで患者の体内に戻します。

活性化自己リンパ球療法


まず、がん患者から血液を採取します。その血液からリンパ球だけを取り出し、リンパ球を増やす薬剤を加えて刺激を与え、培養します。リンパ球が100億個程度増えたら、それを患者の体内に点滴で戻します。

100億個のリンパ球で、多くて10億個のがん細胞をやっつけることができます。10億個のがん細胞…、これは、だいたい小指の第一関節程度の大きさに匹敵します。

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NK細胞療法


NK細胞とは、がん細胞を含めて異常のある細胞全般を攻撃してくれる免疫細胞です。NK細胞療法では、まず患者の血液を採取し、そのからリンパ球を取り出します。リンパ球からさらに、1割ほどの割合で含まれるNK細胞を取り出し、薬剤で刺激して培養し、増やしてから患者の体内に戻します。

ガンマ・デルタT細胞療法


まず患者から血液を採取します。血液からTリンパ球を取り出し、Tリンパ球中に数パーセントの割合で含まれているγδT細胞という免疫細胞を取り出します。

これをゾレドロン酸という薬を使って刺激し、培養し、患者の体内に戻します。ゾレドロン酸は、骨腫瘍や骨移転の際に、骨の痛みの緩和薬として使われることがあります。その場合、この療法を併用すると高い効果が期待できます。

アルファ・ベータT細胞療法


患者から血液を採取し、血中のTリンパ球を取り出して培養し、体内に戻します。この療法では、Tリンパ球中9割を占めるαβT細胞が増殖して免疫力が増強します。

その他の免疫療法について


免疫療法には上記に挙げたもの以外に、CTL療法、集束超音波治療法、電場療法、光+超音波ダイナミック療法、マクロファージ活性化療法、初乳MAF、遺伝子療法、種々のワクチン療法、高濃度ビタミンC療法などがあります。

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